ものづくりびとを訪ねて 7月11日(金)~8月4日(月) ~東北編③星耕硝子さん (秋田県大仙市)~
2014年 07月 15日
どこまでも田んぼ!播州人の私は、こんな景色初めて見ました。
スケールが違います。この広い田圃はどこから耕しに来るのだろう、と思う風景に何度も出会いました。
そんな広ーい気持ちの良い景色の中を車を走らせ、星耕硝子さんの工房を訪ねました。
硝子の工房を遠巻きには見たことあるのですが、初めてじっくり一連の作業を見せて頂きました。
轟々と赤くなっている窯の中から出てきたガラスの塊。
手際よく、どんどん形にされていきます。
この時作っていたのは、斜めにラインの入ったグラスだったのですが、この模様を入れるときに、金属で作った型に固まる前のガラスを押し当てて、くるくるくるっと回すのですが、キラキラきらっと、風鈴のような、金属のような、高い音がして、みるみる模様になっていきます。
こんなところにも蜜蝋が!伊藤さんの右手の下にある黄色いものが蜜蝋の塊です。
ガラスを成型する際に使う金属の道具に、ガラスと金属の滑りを良くするために使うそうです。
パラフィンなど、蜜蝋に限らず人によって、違うそうですが、伊藤さんは蜜蝋が合ったそうです。
それは、見た目の美しさはもちろんこだわられていると思いますが、やっぱり、使う人に寄り添った、「使うもの」としてのものづくりをされているのだな、としみじみ思いました。
車中泊の私たちを、快く迎え入れてくださり、夜の食卓で、星耕硝子さんのガラスのある食卓で、いろんなお話を伺ったのは、とても贅沢な時間でした。お話を伺っていて、余計なことは話されないのですが、質問には丁寧に答えてくださって、シンプルに、ガラスと向き合っている、という印象でした。それをできるように、奥様の亜紀さんが、それを支えていて、亜紀さんは実際作品を作ってはいないけれど、お二人で星耕硝子なんですね。
3人の子供さんたちにも、お世話になりました。本当に、ありがとうございます。とても素敵なご家族でした。
by 83yui | 2014-07-15 17:08 | 展示