ものづくりびとをたずねて 〈7月5日~29日〉 ~その⑤ (島根県出雲市斐川町出西)出西窯~
2013年 06月 29日

『昭和 22 年、子どものころから親しい 5 人の青年が協働して陶窯を築きました。
柳宗悦先生の民藝の教えに一心に帰依して野の花のように素朴で、健康な美しい器、くらしの道具として、よろこんで使っていただけるものを作ろうと祈り願って、同人心を一つ協せつつ仕事をしております。』
~出西窯ホームページより~
という出西窯は、全国いろんなお店で、販売されていて、近くでは、神戸、ビームスウエスト、クロワッサンなどで取扱いされています。
「シンプルすぎて大阪では売れないですよ」と本気か冗談か、お話をしていただいた理事長の多々納真さん

ものづくりの話、素材の話、お忙しい中たくさん話をしてくださいました。
お父様の代から始まって、2代目。
「才能も代々受け継いだDNAもない分、一分一秒人より多くろくろを回す。必死で作っている無名の陶工がたくさんいるのです。それをきちんと紹介していくのがあなた方お店の人の仕事です。」
とおっしゃる多々納さんは名実ともに立派な陶工ですが、そのあと伺った出西織をされている奥様によると、毎日夜遅くまで轆轤に向かわれているそうです。なんだか、毎日剣を振り、鍛錬する武士のように思えました。
工房には若い方から年配の方まで、様々な年齢層の方がいらっしゃって、様々な仕事を分担されていました。

そうしてできた沢山のうつわは、「無自性館」という2階建てのゆったりとした展示販売所に並べられています。

個人の手から作るというより、用途や作業効率が生むシンプルな美しさ。
実用に最重点を置いた簡素で力強い器。
見た時のしっかりとした印象、持ってみると、印象より軽い。
実用性のある手作りの器です。
ものづくりびとをたずねて ~鳥取・島根~
陶芸、染め、織り、木工、和紙、ガラス、山陰の11人のものづくりをする人々を訪ねました。
7月5日(金)~29日(月)
カフェギャラリー結
open;金・土・日・月 10:00~17:00
0791-63-2183
by 83yui | 2013-06-29 21:27 | Comments(0)