ものづくりびとを訪ねて 7月11日~8月4日(月)まで~東北編⑨小田中耕一さん(岩手県紫波郡紫波町)~
2014年 07月 24日
当時は、お弟子さんが30人ほどいて、大変活気があったそうです。板間と土間があり、紙は板間、布は土間、という風になっていて、板間にずっといる人や、土間にずっといる人など、ひとそれぞれだったそうですが、小田中さんは、板間と土間を行ったり来たり、お陰で両方携わることができました。
現在は小田中さんの工房に芹沢先生の文字が飾ってあります。
「嫌な言葉ですよねぇ」(笑)とおっしゃる小田中さんは、今でも先生が夢に出てきて、怒られるのだとか。亡くなられてもやっぱり凄く大きな存在なんですね。
納品のために、免許を取りに行かせてもらい、忙しい仕事の合間に教習をしていたら、うっかり仮免の期限を過ぎてしまって怒られた話や、沖縄に紅型を研修しに行かせてもらったときに、行ってすぐ足をけがしてしまい、結局仕事ができなかった話など、いろんな思い出を聞かせて頂きました。展示会の前には、先生の作品の縮小版を作るのも小田中さんで、先生は縮小版の会場の中でその縮小版の作品で遊ぶのだそうです。そうやって、フランスで大きな個展をすることになった時も、小田中さんが作った縮小版でかなり綿密に計画されていたそうです。
工房の横は長いスペースがあり、反物を延ばして干せるようになっています。
そして、裏に川が流れていて、糊落としなどは、今でも川でされているそうです。
この大きな竃は、染料定着のために欠かせないのだそうです。
納品のために、免許を取りに行かせてもらい、忙しい仕事の合間に教習をしていたら、うっかり仮免の期限を過ぎてしまって怒られた話や、沖縄に紅型を研修しに行かせてもらったときに、行ってすぐ足をけがしてしまい、結局仕事ができなかった話など、いろんな思い出を聞かせて頂きました。展示会の前には、先生の作品の縮小版を作るのも小田中さんで、先生は縮小版の会場の中でその縮小版の作品で遊ぶのだそうです。そうやって、フランスで大きな個展をすることになった時も、小田中さんが作った縮小版でかなり綿密に計画されていたそうです。
そして、裏に川が流れていて、糊落としなどは、今でも川でされているそうです。
この大きな竃は、染料定着のために欠かせないのだそうです。
小田中さんの型染は、数年前、芭蕉布を織られている平山さんのお宅でカレンダーを見て以来、かわいい型染だなぁ、と印象に残っていました。そして、最近、民芸の教科書という本が出ていて、とても内容ぎっしりなのですが、その表紙から、挿絵まで、小田中さんの型染でまとめられいて、読みやすくなっています。実際お会いしてみて、「職人さん」というより、ふわっとした感じのとても気さくな方でした。
「跡継ぎはいないんです。でも、もしこの子がやりたいと言ってくれたら」と、工房の中で走り回るお孫さんにひそかに期待されているようでした。
今回は、手ぬぐいと、風呂敷を買わせていただきました。ちなみに風呂敷も手ぬぐいも、私が高校生から必需品として持っているアイテムです。何枚あってもかさばらず、重宝しますよね。
小田中さん、ありがとうございました。
by 83yui | 2014-07-24 00:15 | 展示